ルクソール博物館として知られるルクソール古代エジプト美術博物館は,1975年に一般公開されました。この博物館は,古代都市テーベとして繁栄を極めたルクソールの芸術を復活させるために特別に設立されました。博物館には,先史時代にまでさかのぼる遺物を展示し,に焦点を当て,またイスラム時代の芸術までユニークな遺物のコレクションがあります。
ルクソール神殿とカルナク神殿との間の河岸通りに面して位置する,1975年12月12日に一般公開された近代的な建物がルクソール博物館です。正式名称は「ルクソール古代エジプト美術博物館 Luxor Museum of Ancient Egyptian Art」。開館から半世紀近く経ち,古びてきたとはいえ,展示の方法や効果的な照明の使用など,第1級の内容をもつ博物館です。
クルナ村を含む,ルクソールを中心とする地域に存在する数多くの遺跡から発見された代表的な遺物が,先王朝時代からイスラム時代に至るまで,陳列されており,特に,テーベの栄光を示す新王国時代のコレクションは充実しています。展示作品の数を厳選しているため,他のエシプトにある博物館と異なり,煩雑とした印象を受けることがありません。特に,カルナク神殿とルクソール神殿,それぞれのカシェ(隠し場)から発見された彫像は,保存状態がよく,美術的価値の高いものが展示されています。
その土地で出土したものは,その土地で保管し,公開するという原則の下に,この博物館の開館に際してはトトメス3世像やハプの子アメンヘテブの像,ツタンカーメン王墓の出土品の一部などルクソール地域で発見された名品が,カイロのエジプト考古学博物館から,再びルクソールへ移されたものも含まれています。ただし,大エジプト博物館に収蔵するため,ツタンカーメン王墓の出土品は再びカイロへ移送されています。
企画展示や,最新の発掘調査からの遺物展示など,訪れるたびに変化があるのも楽しめるポイントです。
博物館は,カシェギャラリー,エントランスギャラリー,ソベクギャラリー,テーベの栄光ギャラリー,タラタートギャラリーの5つの展示ギャラリーで構成されている2階建ての建物です。
チケット300エジプトポンド(2023年12月1日改定)
開館時間は朝9時から午後2時,
休憩をはさんで午後5時から午後9時まで。